夢の中ではずいぶん気分が良くて、心が軽くて、窓からは懐かしく穏やかな風が吹いていました。陽射しは暖かく、薄いカーテンが揺れています。
一人ではなかった。家族が居て、そしてこれは夢だと気付いていました。

呼びかけた時、目が覚めました。

見上げる窓から差してくるのはつめたく色褪せた冬の陽射し。誰も居ない、ひとりきりの部屋。
身体は怠くて、起き上がる事もできない。

自分は日々無力になっていくのです。最初から、そうだったろうか?生まれて、歩き始めたときから?多分そうだった。
私は何もできない。生まれてから死ぬまで。なんにも。

今日という日は今日もつめたい。
わたしという存在を、今日も通り過ぎていく、つめたい今日。

By 竹環

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